らびっとクリニック院長の医療雑話

開業医としての勤務医。ノマドドクターとして

投稿日:2015/10/24

私は開業医になってもうすぐ4年になりますが、これまでお世話になった病院や診療所の非常勤医師としても3箇所の医療機関で僅かながら外来を続けています。

一つは自治医大さいたま医療センター勤務中から連携してリウマチ外来を担当していた、さいたま市民医療センター(第1、第3木曜午前)、第二に当院のすぐ近くで旧浦和市中心部から東部にかけての広範な在宅医療を展開しているハーモニークリニック(第1、第3木曜午後)、そして郷里の香川県で大学(香川大学)卒業後数年間、研修医としてお世話になった高松平和病院(第4土曜)でそれぞれリウマチ外来を担当させていただいています。開業してからも専門外来を任せていただけることは大変ありがたいことで、それぞれの病院、診療所で患者さんのコンサルトをお受けできることは大きな喜びでもあります。私が嬉しそうに「忙しそうな」ふりをしていると、中学生の娘からは、「クリニックの稼ぎが悪いからアルバイトをしてるだけでしょ」と冷ややかに言われますが、私は気にしません。

外の病院やクリニックで仕事をすることで、他分野の専門家からの貴重な意見を聞くことができたり、新たな知識を教わったり、自分の患者で入院や在宅医療が必要になった時にお世話になったり、また自分の狭いクリニックから外に出る開放感を味わえることなども含めて私にとってはいずれも貴重で大変重要な「仕事場」です。遠方の郷里の病院で外来することは大変なだけではないかとよく言われますが、自分が育った地方の言葉で患者さんと話したり、古い友人に会えることは何にも替えがたい体験です。今は亡き家族・親戚、友人やお世話になった人々を思い出す貴重な時間でもあります。

私はそのような複眼的な視点が自らのクリニックをより柔軟に変えてゆくviewを与えてくれると思うし、独善的な「停滞」に陥ることから救ってくれるのではないかと願っています。「ノマド」というのは遊牧民を指すフランス語ですが、最近は特定のオフィスなどを持たない働き方をする人、働き方をさしてノマドワーカーと呼ぶようです(ウィキペディア)。インターネットがあってクラウド化されたDataさえあれば、どこにいてもパソコン1台で仕事ができる知的労働者、会社という場に縛られない自由人のイメージです。医療職は地域にどっぷり密着した、ノマドと対極な職種と言ってよいのですが、自分を常に相対化して違う場所から俯瞰していくこと、視点をずらして多面的なイメージを描いていくことが、開業医である自分にとっても必要なことだと思っています。

何故らびっと? Concept 院長ブログ 医療雑話 クリニックからのお知らせ Doctor's Fileにて紹介されました
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