らびっとクリニック院長の医療雑話

診療雑話season1ーふたりの筋痛症(1)

投稿日:2013/3/9

リウマチ性多発筋痛症と線維筋痛症。よく似た名前ですが、病気としては全く異なるものです。いずれもリウマチ科で扱いますが、その扱われ方もある意味真逆(マギャク)です。診療雑話season1ではこの2つの疾患を扱いたいと思います。ここでのキーワードは【見える痛みと見えない痛み】。

私はこの「診療雑話」でナラティブに(物語風の方法で)、病気とその周辺の問題を考えていきたいと思っています。EBM(エビデンス・ベイスト・メディスン: 統計学的根拠に基づいた医療)は最強の医療指針であることは明白です。それは複雑な自然現象を最強の分析ツールで解析し未来を予測するからです。最強の分析ツールとはいうまでもなく統計学です。
EBMに立って診療行為の科学性を担保する事が一番重要な臨床医の態度であると私も信じていますが、この「診療雑話」ブログがめざすものは少し違う形の医療情報提供です。読者のかたがたと情報ソースの間に、必ず「私」というプリズムを通した屈折が入ることをご了承ください。ナラティブに語られる情報は情動に働きかけようとします。知に働きかけるEBMを補完する情報提供のあり方だと考えています。
またここに紹介する事例は必ずしも現実の通りの症例報告ではありません。すべては「私」を介した歪みを通して語られる、架空のものとお考えください。特定の個人を匿名化したものではなく、実際に私が診療に関わった複数例の経験をもとにモデルケースを創り上げたものです。

それではまず、次回のブログで70歳の女性、ハルコさんに登場いただきます。

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