らびっとクリニック院長の医療雑話

秋雨の同窓会

投稿日:2018/9/9

私が香川の大学を卒業して医者になったのは昭和63年。昭和の最後の春の卒業生の一人です。

今日99日に30年目にして初めての同期生の同窓会が高松であり、参加してきました。卒後すぐに母校を離れた私にとって、殆どの人とは30年ぶりの再会で、最初は誰かわからない人が多かったのです。ただ宴も進んで会の終わりに近づくと名前や当時の姿のままに記憶が戻ってくるのが不思議でした。

30年経つと亡くなった同窓もいれば難病と闘っている友人もいます。近況を聞くことは懐かしさと悲しさの入り混じったなんとも言えない感覚でした。

一次会がおわり、そこで多くの人が去り、二次会でも時間を追うごとに一人去り、二人去り。人生の舞台の退場もおそらくこのようなことなのかと思いながら、私自身も帰りの飛行機の時間に合わせて途中退席させて頂きました。握手という挨拶のありがたさ 。「またいつか」という言葉のありがたさ。後に残る友人の場が雨の夕刻に、なお湿りを増す気配も感じながら…

雨の少ない香川では秋雨は農家にとっては貴重な潤いです。同窓会の雨が、すでにラストコーナーを回りつつある我々走者の一人一人にとっても潤いの一雫なることを祈りながら。

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