らびっとクリニック院長の医療雑話

痛みの定義

投稿日:2012/8/19

国際疼痛学会は、痛みとは「実質的な組織の損傷や潜在的な損傷と関連した不快な感覚・情動体験、またはこのような損傷を表す言葉を使って述べられる不快な感覚・情動体験」と定義しています。つまり痛みを引き起こす局所の解剖学的異常がないような情動的な不快感も含めて疼痛と呼ぶことにこの定義の重要さがあるのです。すべての痛みは主観的な感覚・情動だとするならば他人はその痛みをまずは信じるしかないということになります。極めて難しい問題をはらんでいる定義ですが、その前提に立たなければ診療関係がスタートしないのです。

患者の主訴を信じるところからスタートする、これはなにも痛みの診療に限らずすべての診療で共通する当たり前の前提ですね。

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