らびっとクリニック院長の医療雑話

犬の病気

投稿日:2012/7/24

4歳8ヶ月のラブラドールレトリバーを飼っています。元気で食い気だけがとりえの「女の仔」ですが、先日外耳炎をこじらせておまけに耳血腫を併発したためかかりつけの動物クリニックをしぶしぶ受診しました。「まあこーなるまで放おっておいて、」とチクリと言われて、飼い主は恐縮します。一応私も医者ですので。

耳血腫は別名「ぎょうざ耳」とも云うそうで、パンパンに腫れ上がった耳たぶは、本人(犬)には気の毒なのですが、ぷよぷよした触感がなんとも滑稽な感じで少し笑ってしまいました。このことを愛犬家の患者さんたちの何人かに話したところ、総じて不評でした。「お医者さんに飼われているというのに、まあカワイソーに」と。

幸い抗菌薬とステロイドでさほど変形なく治り、何事もなかったように以前のとおりの大食犬に戻りましたが、治療が遅れるとゆですぎた水餃子のように変形が残るのだそうです。犬の病気にもやはり早期治療のゴールデンタイムがあるのでしょうね。ともあれ早く病院にかかるにこしたことはないのです。

他山の石。思案した挙句やっとの思いで受診していただいた患者さん方に、決して「もっと早く来るべきでしたね」などということがないように気をつけなければ。病院の敷居が高いのは、患者さんのせいではなく間違いなく医療側の責任なのだから。

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