らびっとクリニック院長の医療雑話

健康診断の意味

投稿日:2018/12/16

先日、精密検査でCTを受けました。大きな問題は無かったものの腹部大動脈に紛れも無い老化を示す石灰化(動脈硬化の所見)がチラホラみえる。私より10才若い同僚の医者に見せると

「まあ年相応でしょうね」と一言。

日曜日の朝、11才になるラブラドールレトリバーを連れて見沼代用水西縁の桜並木を散歩します。帰宅して犬の足を屋外の水道で洗おうとして蛇口を開こうとしましたが、ホースの中が凍りついて水が出ない。

「外の(足洗い場の)ホースが凍りついて、(水が)出ない」と妻に言ったのですが、

「袖にソースがこびりついて、取れない?」などと聞き返される。

やれやれ、私の滑舌もここまでひどくなってきたかと思うと同時に妻の耳年齢をいぶかりながら、ちょっとがっかりしました。

老化はある意味生まれて間もなく全てのひとに始まり、中年期以降は加速して人生の終着点をめざしてゆくのに、当事者は相当の老境に至るまではなかなか気づかないものです。

健康診断を受ける意味は、健康であることの確認、疾患の早期発見とともに自らの老化や人生の残り時間に思いをはせることにもあるのかもしれないと思った次第です。

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