月1度、さぬき・高松の病院でリウマチ外来をするたびに立ち寄るうどん屋がある。研修医時代からのいきつけの小さなうどん屋である。「ひとつといなりとてんぷら」と言って注文するとうどん玉1つを入れた丼を渡してくれる。狭い店内にある熱湯を入れた小さな「浴槽」に数回うどんをくぐらせてだし汁をかけ、ネギと生姜と天かすを好きなだけのせて好みのてんぷらを選ぶ。腹が減っている時にはいなり寿司も添える。これで400円前後。地方のうどん屋としては別に安くも高くもない。少し茹でて時間も経っているせいかべたっとした感があるが、これが日常のさぬきうどんだと思っている。いりこのだしも別にどうということはない。昔からのまま、特別なご馳走でもない。でも関東に戻って「さぬきうどん屋」にはいると、コシの強すぎるめんと季節の彩りの良いてんぷらが「ドヤ顔」でさぬきうどんヅラしていて、少し違うと思う。少なくとも高松の昼飯どきの日常的なうどんではないような。
私の贔屓は栗林公園横にある「◯◯製麺所」。(イカてんぷらのせていなり寿司2個つけて410円)